世界遺産の「御城印」、沖縄のグスク5つで完成 歴史や文化、観光需要の回復に期待


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 【今帰仁】今帰仁村観光協会(大城洋介代表理事)が取り組む世界遺産今帰仁城跡の「御城印」が21日までに完成し、発売された。2000年に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」に登録された県内5グスク(五つの城跡)の御城印が全てそろった。

御城印を紹介する(前列左から)中城村観光協会の島袋雄一事務局長、沖縄美ら島財団の崎間ゆう子さん、今帰仁村観光協会の横澤一美事務局長と大城洋介代表理事、うるま市観光物産協会の伊波菜々さん、読谷村観光協会の比嘉兼作会長=15日、今帰仁村の今帰仁城跡

 15日に今帰仁村の今帰仁城跡で催された記者発表で、既に御城印が制作・販売されている首里城、中城城跡、座喜味城跡、勝連城跡の御城印がそろい踏みした。大城代表理事は「『御城印』をきっかけに、県民に琉球の歴史と文化を広く知っていただきたい」とした。その上で「新型コロナウイルスの感染症の影響で低迷していた観光需要の回復の一助となれば」と期待した。

 御城印は神社や仏閣を参拝した証しとなる「御朱印」にちなみ、城を訪れた際の記念となる。沖縄美ら島財団、中城村、うるま市、読谷村、今帰仁村観光協会が連携して御城印のPRを実施する。

 会見では今帰仁城跡の御城印の字体に採用された山城伸吾さん(44)と當山弘美さん(54)に感謝状が贈られた。(松堂秀樹)