【与那原】琉球王国の最高神女・聞得大君がまつられた運玉森を背にした与那原町与原区で、聞得大君と縁が深いとされる町指定文化財「久葉堂(クファドゥウ)」の周りにヒマワリなどいろいろな花々が咲き誇り、区民の心を癒やしている。
「久葉堂」は二つの由来があり、聞得大君が一時暮らしていた御殿山から、聞得大君が眠る運玉森・三津武嶽への遥拝所だとされる。もう一つが「与那の島」という昔あった集落が惨事にあって、そのみ霊を弔った鎮守の森であったという説があるという。
「久葉堂」広場入り口左側に区公民館があり、大きなアカギの隣に「久葉堂」が建てられた。与原区(知念勇吉区長)では、諸行事の際に区民の守り神として1番目の拝所となっている。隣の大アカギとともに区のシンボルとして大事にされている。
知念区長は「花園にはヒマワリのほか、いろいろな花が咲いている。久葉堂後ろの花園には今、戦争で苦しんでいるウクライナの国花のヒマワリが満開となっている。平和が一日も早く実現するよう心から願っている」と語った。
(知花幸栄通信員)