妻の形見「やっと咲いた」 10年前に植えたセロームが初めて開花 沖縄市・仲村さん宅


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初めて咲いたセロームの花に喜ぶ仲村泰雄さん=沖縄市泡瀬

 【沖縄】沖縄市泡瀬に住む仲村泰雄さん(84)の自宅に咲く植物、フィロデンドロン・セロームがこのほど、初めて花を咲かせた。4年前に亡くなった妻のミドリさん(享年70)が10年前に植えたもの。「家内の形見だと思って大事にしている。大きいし不思議な花が咲いた」と笑顔で話す。

 セロームは南ブラジル産の植物で、観葉植物として人気。仲村さんが育てるセロームは、2.5メートルほどの大きさに成長した。7月中旬に白い棒状の花が咲いた。「肉穂花序」という小さな花の集まりだという。

 仲村さんの庭にはマンゴーやアマリリス、天草、シークヮーサーなどさまざまな植物がある。植物が好きだったミドリさんと一緒に育てていた。初めて咲いたセロームの花に驚いたという仲村さん。「やっと咲いてくれた。ありがとう」と笑顔で花に目をやった。
 (石井恵理菜)