台風で倒木した座安小のガジュマルは、114周年となる学校の創立記念木として植樹された。戦火をくぐり抜けたシンボルで、子どもたちや地域の人々は、倒れた木を見て悲しみに包まれた。
玉寄誠教頭によると、大きな木陰をつくり、体育の休憩時に児童が集まって体を休める様子があった。登校してきた児童らは倒れた木の周囲に集まり心配そうに見ていたという。「子どもたちを見守ってきた存在。ショックだ」と声を落とした。
近くに住む同校OBの高良健二さん(92)は、幼い頃からガジュマルに親しんできた。卒業後は教員となり、1988年度から2年間は同校校長も務めた。
5日、倒れたガジュマルを見るため学校を訪れ「とても残念。涙が出る思いだ」と肩を落とした。
(稲福政俊、狩俣悠喜)
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