ろうそくともしミャンマーの民主化願う 在沖縄会が那覇で「ろうそく祭り」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ミャンマーの民主化を願い、ろうそくをともすミャンマー人や祭りの参加者ら=6日、那覇市のさいおんスクエア前広場

 在沖縄ミャンマー人会主催によるイベント「タディンジュ・ミートゥン・ブェドー(タディンジュろうそく祭り 沖縄2022)」が6日、那覇市安里のさいおんスクエア前広場で開催された。国の実権を握る国軍による弾圧が続くミャンマーに関心を持ってもらおうと企画し、料理や音楽ライブなど多彩な催しが行われた。

 「タディンジュ」はミャンマーの伝統的な仏教行事。毎年10、11月の満月の夜にろうそくやちょうちんに火をともしてお釈迦(しゃか)様を迎え、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る。沖縄では初開催。在沖ミャンマー人による伝統芸能やミャンマー料理出店、1500年以上の伝統を持つスポーツ「チンロン」のデモンストレーションなども披露し、来場者を楽しませた。

 主催者の一人で在沖ミャンマー人会のチョウ・ナイン・トゥンさん(37)は「ミャンマーではクーデターで国民の安全が脅かされている。イベントを通してミャンマーの実情を知ってもらいたい」と話した。現在約300人のミャンマー人が沖縄で暮らしているといい、「来年以降も継続して開催し、沖縄県民とミャンマー人との交流の場にしたい」と意気込んでいた。
 (普天間伊織)