在日ペルー大使館の巡回展「『プカラの牛と沖縄のシーサー』―友情の守護神―」が15日、県立博物館・美術館で始まった。プカラの牛はペルー南部の伝統陶芸で、家の魔よけや守り神として、雌と雄の一対で屋根の上などに飾られる。今回、沖縄展限定としてシーサーと一緒に展示。ペルーのロベルト・セミナリオ駐日大使は「幸運をもたらすという意味合いも非常に似ている。多くの県民に見に来てほしい」と呼び掛けた。
プカラの牛は、アンデスで古くから儀礼で使われてきた、動物の置物に起源があるとされる。巡回展には、500人以上の陶芸職人でつくるプカラの工芸職人協会10団体が参加。色鮮やかな花や描線で装飾された20体が展示されている。セミナリオ大使によると、世界各国で実施されている巡回展は日本では初めてで、東京、名古屋に続き沖縄での開催となった。
巡回展は18日まで、同館県民ギャラリー2で開かれている。入場無料。
(中村万里子)