沖縄初の芥川賞作家・大城立裕さんの銅像除幕 故郷の中城村、功績たたえる


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
除幕式で大城立裕さんの銅像を囲む関係者ら=3日、中城村の護佐丸歴史資料図書館

 【中城】沖縄初の芥川賞作家で、2020年に死去した大城立裕さんの功績をたたえ、次世代に伝えようと、大城さんの出生地である中城村がこのほど、「大城立裕之像」を村の護佐丸歴史資料図書館敷地内につくった。3日、浜田京介村長や大城さんの親族が集まり、除幕式が開かれた。

 大城さんは1925年に中城村屋宜に生まれ、幼少期を過ごした。村の風景は大城さんの小説でも描かれている。

 除幕式で浜田村長は「戦後沖縄を代表する文化人で、沖縄とは何かを考え続けた人だ。(銅像が)将来を担う世代の道しるべとなってほしい」と話した。

 大城さんの長男の大城達矢さんは「父は折に触れて中城村の様子を伝えてくれた。(銅像を)父も喜んでいると思う」と語った。
 (石井恵理菜)