【糸満】沖縄戦で激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園で10日、東日本大震災の復興と平和を願うひまわり畑が今年も開園した。市内の米須こども園としおひら保育園の5歳児計42人が参加し、東日本大震災と沖縄戦の犠牲者に黙とうをささげた後、ひまわりの種を収穫した。
県平和祈念財団では、県内在住の福島県出身者でつくる「福島・沖縄絆プロジェクト」で福島県大熊町からひまわりの種子を譲り受け、2015年から毎年3月にひまわり畑を開いている。31日まで。入場無料。
園内で採れた種子の一部は福島県大熊町に寄贈され、夏に見頃を迎える。式典で沖縄福島県人会の木村貞夫会長は「まだ帰還困難区域がある。一刻も早い復旧復興を願っている」と述べた。
(比嘉璃子)