破損した赤瓦で「首里城」つくったよー 名護・風の子保育園の園児ら


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首里城火災で破損した赤瓦を活用し、卒園記念のパネルを作った風の子保育園の園児ら=3月28日、名護市中山

 【名護】首里城つくったよ―。名護市中山の風の子保育園(城田早苗園長)の園児らは卒業記念として、首里城パネルを制作した。2019年の首里城火災で破損した赤瓦の一部を活用した。

 首里城の復興を願い、卒園する5歳児クラス11人と4歳児2人が、先生の描いた首里城のイラストに合わせて瓦を貼り付けたり、色を塗ったりした。5歳児クラス担任の宮下南さん(29)は首里城が地域の人にとって大切なシンボルであり、焼失した際は多くの人が悲しんだことを伝えたという。パネルの下には「ありがとう」という言葉も書かれている。先生の話を聞いた園児らから出た言葉だという。

 園児の一人は「瓦をくっつけるのが楽しかったよ」と笑顔を見せた。宮下さんは「卒業記念の思い出になっただけでなく、首里城や『大切なもの』について考えてもらう機会になった」と話した。
 (長嶺晃太朗)