沖縄北部で最大級の新名護博物館、あすオープン 自然・歴史など約2千点を展示


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ザトウクジラやマッコウクジラの標本、実際に使われていた民具などが展示されている新名護博物館の常設展=4月30日、名護博物館

 【名護】名護市東江から同市大中へ移転し、2日にグランドオープンする新名護博物館の内覧会が4月30日、同館で開かれた。「名護・やんばるのくらしと自然」を基本テーマにした本島北部で最大級の博物館で、常設展は自然史と歴史・民俗関係を合わせて約2千点が展示される。1日は記念式典が開かれる。

 新名護博物館は、展示品の多くをケースに入れず、近い距離で感じてもらう「露出展示」の手法を旧館から受け継ぎ、複合的な展示によって、海や山の自然と「まち・ムラ」が共存する情景を浮かび上がらせた。これまで収集した資料や記録をデジタル化し、一般公開も開始した。

 学芸員の山田沙紀さんは「開館時に設定した造語『ぶりてぃ(群れ手=みんなの手)』を受け継いで、市民と協働しながら資料収集を進めた。懐かしく感じる人もいるし、新しい発見を見つけることもできると思う」と来場を呼びかけた。開館時間は午前10時~午後6時、休館日は月曜と毎月第4木曜、祝日、慰霊の日、年末年始。(池田哲平)

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