「沖縄の基地負担を軽減」防衛相、米オスプレイ低空飛行の緩和で沖縄除外


この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 毅
閣議後会見で記者の質問に答える浜田靖一防衛相=11日午前、防衛省

 【東京】日米合同委員会で米海兵隊の輸送機MV22オスプレイの高度200㌳(約60㍍)までの低空飛行を認めた件で、浜田靖一防衛相は11日の閣議後会見で、実施区域から沖縄県を除いた理由を問われ「沖縄県の基地負担の一層軽減する必要性を考慮した」と答えた。

 浜田氏は「沖縄県を除く日本国内の住宅地などを避けた山岳地帯」でオスプレイの低空飛行訓練を実施するとし「本訓練は捜索救難活動の人員・物資の輸送などを効率的に実施するために必要な必要不可欠で、我が国の防衛と国民の安全確保の観点から大きな意義がある」と述べた。

 一方、沖縄の基地負担について「現在でも多くの米軍施設・区域が集中し、大きな基地負担を担っていただいてることを政府として重く受け止めている。沖縄の基地負担軽減を政権の最重要課題の一つとして取り組んでいる」と語った。

 オスプレイが配備された2012年の日米合意では原則として地上500㌳(約150㍍)以上で飛行することとされている。今回の合意では高度を約60㍍まで下げて飛ぶことにした。(明真南斗)