コウノトリ、幸せ運んできた? 今帰仁で確認


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
今帰仁村で確認された国の特別天然記念物のコウノトリ=14日午前10時すぎ(渡久地豊さん提供)

 【今帰仁】国の特別天然記念物コウノトリ1羽が14日、今帰仁村で確認された。確認した国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さん(53)=名護市=によると、2004年に伊江島に飛来した記録はあるが、沖縄本島で確認されるのはまれ。

 体長1メートル余で、民家近くの草地で羽を休めながら、餌をついばむ様子が見られた。
 中国東北部などで繁殖した個体が越冬のため飛来したものとみられる。渡久地さんは、足輪がないことから兵庫県で人工繁殖し放鳥しているものとは別の個体だと話している。
 コウノトリは単独行動が特徴。渡久地さんは「沖縄は通常の越冬地ではないので、中国南方の越冬地に向かう途中に迷い、飛来してきたのではないか。県内で時々見られるが、記録されるのはまれだ」と話した。
 15日は人が近づいてきているのを知ったのか、これまで飛来していた場所では姿は見えなくなったという。
英文へ→Bringing happiness? Stork observed in Nakijin