全国懸け“熱闘” わんこそばコザ場所初開催


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出場者らが大食いを競った県内初開催となる「第1回わんこそば全日本大会 沖縄コザ場所」=13日、沖縄市の一番街商店街

 【沖縄】「第1回わんこそば全日本大会 沖縄コザ場所」(主催・沖縄市商店街を元気にする会)が13日、沖縄市の一番街商店街で開かれた。制限時間2~3分以内に何杯のそばを食べられるのか。出場した大人から子どもまで、苦しい表情を浮かべながらも、わんこそばを口に勢いよくかき込み、熱い闘いに会場は盛り上がった。

 わんこそばの歴史は、岩手県花巻市に380年ほど前から伝わる。花巻市では毎年、大食いを競う全国大会が開かれる。本大会への出場枠を懸けて戦う沖縄場所は県内初の開催で、花巻市の観光協会や信用金庫関係者の尽力で実現した。
 競技時間2分の小学生の部には県内各地から30人、同3分の一般の部には50人がエントリー。花巻市から駆け付けた行司の「はっけよい、始め」の掛け声で競争がスタート。出場者が手に持つ茶わんに、給仕が次々と麺つゆをかけた10グラム程度のわんこそばをついだ。出場者は涙目になりながら、そばをかき込んだ。
 一般の部は飲食店従業員の喜納隆太さん(30)=那覇市=が80杯を平らげて優勝。小学生の部は美原小学校5年の中根守君(10)=沖縄市=が36杯食べて勝利した。
 来年2月に花巻市で開催される全国大会への切符を手にした喜納さんは「そばが食道に引っ掛かりきつかった。全国大会では沖縄を背負って上位入賞を果たしたい」と意気込んだ。
 中根君は「わんこそばを初めて食べた。おいしかったけど、結構きつかった。優勝できてうれしい」と笑顔で話した。