東芝・知念「日本代表目指す」 ハンマーから転向し1年半


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「日本代表を目指したい」と意気込む知念雄=17日、東京都の東芝ラグビーグラウンド

 ラグビートップリーグ(TL)東芝に今季加入したPR知念雄(那覇西高―順天堂大―同大学院)。ハンマー投げから転向し、本格的にラグビーを始めて1年半。TL開幕戦で途中出場し、デビューを果たすなど存在感を発揮している。知念は「ラグビーのことが分かってきて毎日楽しい。TLでも少しずつプレー時間を増やして日本代表を目指したい」と意気込む。

 ハンマー投げで高校総体、国体優勝、大学選手権2度制覇など輝かしい実績を誇る知念は大学時代、トレーニングの一環としてラグビー部の練習に参加。ラグビー関係者の目に止まり、2014年5月から東芝の練習に練習生として参加し、今季から正式加入した。
 「最初はルールも分からず、体が大きいだけの素人だった」と知念。簡単なラグビー用語も分からない。練習に付いていけず悔しさも味わった。それでも他競技で頂点を極めたプライドをかなぐり捨て、一から基礎を覚えていった。日々の激しい練習で右耳はつぶれ、次第にラグビー選手の肉体になっていった。
 東芝には主将のリーチ・マイケルや同じPRの三上正貴ら日本代表が数多く所属する。「日本のトップと一緒にやれる環境は恵まれている。三上さんと対等にやれるようになりたい。そうすれば日本代表も見えてくる」。桜のジャージーを目指し、フィールドに立つ。(荒井良平)