北部に赤い宝石 マンリョウ、クマタケラン


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 【名護】やんばるの森の中で新春を彩る縁起物、マンリョウ(万両)とクマタケランが、真っ赤な果実をつけている。まるで「赤い宝石」のようだ。

 マンリョウはセンリョウ(千両)などとともにたくさんのお金をほうふつとさせるので、正月の縁起物として生け花によく利用される。林の中で生育し、夏に白い花を咲かせる。
 クマタケランも実が美しいので、やはり正月の生け花に登場する。花は白いランのようで長さ3センチほど。花弁に紅色の筋がある。
 花期は夏場で、花序は総状で斜め上に咲く。ゲットウの仲間で、ヤンバルでは餅やおにぎりの包み物に使う。抗酸化作用と抗菌作用がある。
(幸地光男通信員)

新春を彩る赤い実をつけたクマタケラン=北部の森
新春を彩る赤い実をつけたマンリョウ=北部の森