【伊江】県の2015年度戦略的課題解決型観光商品等支援事業の一環で、本部町観光協会と今帰仁村観光協会は超小型EV(1人乗り電気自動車)で巡るモニターツアー「本部半島・離島EVまちま~い」を実施した。旅行社などを対象に昨年12月18日から1泊2日と同20日から1泊2日の計2回行われた。
超小型EVはゴルフ場にあるカートに似た4輪の1人乗り電気自動車。車の特性と地域の特色を生かして、今回のツアーでは本部半島と伊江島の観光地化されていない場所などを巡り、地元の自然や資源など新たな魅力を発掘した。新しいスタイルの観光アトラクションにつながるとし、今後の北部地域の需要として大きく期待される。
同事業は、超小型EVを活用した着地型観光メニューの開発により、周遊観光や滞在を促すもの。本部町・今帰仁村両観光協会は新たな地元観光資源を気ままにゆっくりと、手軽に巡ることで新しい発見ができるとして導入を進めている。
同ツアーの各初日には、日帰りで伊江島を観光した。伊江島観光協会が協力し、観光バスが乗り入れできない島の西側の自然豊かな場所や、北側の湧出海岸などを訪れた。参加者は車のサイドのカバーを外してフルオープンで爽やかな風を浴び、海岸線沿いを走った。
2日目には、本部町・今帰仁村の円すいカルスト地域、ハーソー公園、フクギの集落などを巡った。
1回目のツアーに参加した沖縄観光コンベンションビューローの仲嶺真輝さんは「車よりも手軽に止まれて見ることができる感覚がいい。外国人にもPRしていきたい」と話し、国際旅行社の新里聡さんは「観光バスでは行けない場所へ行くことができ、バスで見る景色とは違う景色を見られるので快適」と感想を述べた。