FC琉球「全ての多様性 尊重」 袖に“レインボーライン”


社会
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左袖にレインボーカラーをあしらった新ユニホームを披露するFC琉球の選手たち=12日、那覇市のなは女性センター

 サッカーJ3のFC琉球は那覇市の「性の多様性を尊重する都市・なは宣言」(レインボーなは宣言)に賛同し、今季のユニホーム左袖にレインボーカラーのラインを入れる。球団によると国内のサッカーチームで初めての試みとみられる。選手らが那覇市のなは女性センターで12日会見し、ユニホームを披露した。関係者からは取り組みを評価する声が上がった。

 宣言は同性愛者ら性的少数者(LGBT)の人々が生きやすい社会づくりをうたい、昨年7月に那覇市が行った。全国の自治体で2例目の取り組み。
 球団は「チームにブラジル、韓国籍の選手も在籍している。性のみならず国籍や障がいなどを含めた全ての多様性を尊重することの大切さをサッカーを通じて発信したい」としている。ホームゲームで観客に啓発活動を行うほか、選手を対象に研修も予定している。
 濱田克大選手は会見で「まだ理解が足りない部分があるが、向き合って勉強していけたら」と話し、瀧澤修平選手は「研修を通じてしっかり理解を深めていきたい」と意欲を見せた。
 LGBTが生きやすい社会の実現を目指すイベント「ピンクドット沖縄」の共同代表を務める砂川秀樹さんは「画期的な取り組み。スポーツ選手が多様性を尊重する姿勢を示すことで多くの人に広がる」と期待した。