![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/201611/641b92e78d395bb13284fc76d036859d.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/201611/9a246cd66c6dd609deb209195b0b25a8.jpg)
【名護】今は秋?春?それとも夏?
「小夏日和」に花の世界も戸惑っている。ヒカンザクラが狂い咲きし、オオムラサキシキブは着実に実を紫色に染め、秋を演出している。
名護城周辺では、このところの陽気に誘われ数本のヒカンザクラが咲き出した。市民らは「えっ!サクラが咲いている」と驚き、狂い咲きに「春を迎えたかのよう」と笑顔を見せていた。
花は半開きに下向きに咲く。寒の頃、緋(ひ)色に咲くから緋寒桜。ヒガンザクラと間違うため、カンヒザクラとも。1月下旬頃満開になる。
一方、オオムラサキシキブは、実を美しく紫色に染めてきた。これを「紫式部」に例え名が付いた。だが「源氏物語」には見られない。
6月頃に枝先にたくさんの淡紫色の花を咲かす。気品漂う花だ。房総半島から沖縄にかけて分布。台湾、朝鮮半島にも生育する。
サクラはバラ科、ムラサキシキブはクマツヅラ科。
(幸地光男通信員)