県内でパイロット育成 FSO、台湾の大学などと協定


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オキナワ美少女プロジェクトのメンバーたちと模擬飛行訓練装置をPRするFSOの玉那覇尚也社長(左)=13日、沖縄セルラーパーク那覇

 台湾と県内外の企業265社が参加した第7回オキナワベンチャーマーケット「万国津梁大異業種交流会」は13日、2日間の日程を終えて閉幕した。飛行機操縦士資格訓練事業のFSO(北谷町)は昨年の交流会参加を機に、台湾2大学と中国本土の訓練機関との間でパイロット養成に関する覚書(MOU)を締結した。玉那覇尚也社長は「アジアの航空需要が増大する中で、われわれのビジネスモデルが注目を集めている」と述べた。

 2009年創業のFSOは、模擬飛行訓練装置(フライトシミュレーター)を用いたパイロット養成スクールや飛行体験サービスを展開している。下地島空港(宮古島市)の利活用策として、フライトシミュレーターと実際のフライトを組み合わせた訓練事業を提案しており、県から空港利活用の候補事業者として選定されている。

 昨年の万国津梁大異業種交流会で知り合った台湾企業からの紹介で、5月に台湾の国立台北科技大学、中華科技大学とのMOU締結に至った。来年9月から学生向けの航空講座を開講する。7日に海南航空(中国)の訓練機関である海南航空学校とも提携に調印した。下地島空港の事業が始動すると、海南航空学校の訓練生を受け入れ、下地島で12週、米国で30週の訓練を実施する。