トンネルに「美ら海」 壁画鮮やか地域明るく


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壁画の前で笑顔を見せる興南中・高や松島中の生徒ら=18日、那覇市古島

 那覇市の沖縄都市モノレール古島駅下のトンネルに興南中学校・高校と那覇市立松島中学校の美術部の生徒らが3年前に描き始めた「美ら海」をテーマにした壁画が18日、ほぼ完成した。落書きが絶えず、暗かったトンネルを明るくしようと、松島青年会が提案した。松島中校区青少年健全育成協議会など地域が一体となり協力し、実現した。

 松島青年会の國吉真弥(まさや)会長は「以前は女性や子どもは避けていたトンネルだったが、壁画を描き始めて落書きもなくなり明るくなった」とうれしそうに語った。

 長さ約43メートルのトンネルの片側の壁を三つに区切り、2014年から毎年、3分の1ずつ描いてきた。大きなシャチを中心に、沖縄の魚たちが泳ぐ海の様子が色鮮やかなペンキで描かれている。下絵作成から関わった、興南中3年の糸数恵美子さんは「シャチを2頭にすることで動きを出すようにした」と工夫を語った。

 興南高1年の星祐樹さんは「壁に描くのは初めてだが、気持ちが大胆になれて楽しかった」と語った。松島中1年の比嘉鈴奈さんは「地域の人が喜んでくれるとうれしい」と話した。

 今後、冬休みなどを利用し細かい手直しをする予定だ。