中年警察犬お手柄 8歳のガンタ号、不明人捜索で表彰


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行方不明人発見に貢献し、表彰を受けたガンタ号(中央)と宮平守巡査長(左)=4月27日、与那原署

 【与那原】遅咲きの“オールドルーキー警察犬”が誕生―。与那原署(仲地隆穂署長)は4月27日、管内で発生した行方不明事案の早期解決に貢献したとして、沖縄県警本部刑事部鑑識課の警察犬「ガンタ号」(雄、8歳)と相棒の宮平守巡査長(44)を表彰した。

 ガンタは人間の年齢では約50歳だが警察犬としてはまだ2年目。得意の足跡追求活動でいぶし銀の技を発揮した。

 同署によると、3月21日、管内で「70代男性が行方不明となっている」との通報が寄せられた。鑑識課からガンタと宮平巡査長が呼ばれ、男性の捜索活動に当たった。21日の天気は悪天候で、男性の痕跡が流されていた可能性もあった。

 しかしガンタはにおいを嗅ぎ分け、用水路まで宮平巡査長を案内した。23日の捜索で水路から男性の遺体が発見された。

 宮平さんは「においはガンタにしか分からない。オールドルーキーなので早めに表彰されて自分もうれしい」と顔をほころばせた。

 ガンタには仲地署長から副賞として犬用ガムが贈られた。