第99回全国高校野球選手権沖縄大会最終日は16日、沖縄セルラースタジアム那覇で決勝を行い、第4シードの興南が猛打を見せつけ15―1で第3シードの美来工科を破り、2年ぶり12度目の栄冠を手にした。興南は全国のトップを切って甲子園代表校となった。夏の甲子園出場は11度目(1967年は南九州予選敗退)。
試合は初回から興南打線が爆発した。上位、下位ともむらなく安打を重ね、美来工科投手陣に襲いかかった。序盤で大量点を奪い、先発全員安打。投げては大会初先発の1年生左腕・宮城大弥が9回を投げ切り、1失点と好投した。15得点は県高校野球連盟発足以降の記録では、決勝の最多得点となる。
決勝で戦った美来工科とは昨年の秋季大会決勝戦、春季大会3位決定戦で対戦し、連敗していた。この日の決勝は興南がそつのない攻撃と、投手力の高さを見せつけた。美来工科は強打で勝ち上がってきたが、決勝は八回の1点止まり。興南・宮城の緩急をつけた投球の前に、好機を広げることができなかった。
甲子園は8月7日に開会式が行われ、1回戦が始まる。同21日に決勝が行われる予定。