幻の勝連城 闇夜に輝く 阿麻和利出陣祭、児童らの絵で再現


この記事を書いた人 琉球新報社
児童らが描き、勝連城跡「二の曲輪」に張り出された城の巨大絵画=30日午後8時半ごろ

 【うるま】世界遺産の勝連城跡を巨大な絵と光で彩る「阿麻和利出陣祭」が30日から始まった。8月20日まで。期間中は午後7時半~10時までライトアップされる。城跡への入場は午後8時半まで可能。入場無料。

 児童らに城跡内にあったとされる建物の巨大絵画を描くことで、地元の世界遺産に興味を持ってもらうことなどを目的とした「勝連城復活プロジェクト」の一環。

 昨年12月に城跡の「一の曲輪」で絵画で城を再現したのに続く第2弾として、南原区民や賛同する有志らによるプロジェクト実行委員会(辻村栄輔プロジェクトリーダー)が準備を進めてきた。

 今回はうるま市立南原小の児童299人と園児31人全員が描いた縦9メートル、横23メートルの巨大な城の絵を「二の曲輪」に設置。プロジェクト実行委のメンバーらが城壁を含めてライトアップした。

 30日に絵の除幕式と点灯式が行われた。赤や緑、青などに城跡が照らし出され、幻想的な雰囲気に参加者から歓声が上がった。

 南原小6年の牧門海空君(11)は「迫力がある。こうして建物が建った様子を見ると、昔もこうだったのかなと想像できる」と話した。