首里城公園「中秋の宴」が30日、首里城正殿前御庭特設ステージで開幕した。琉球王国時代、中国の冊封使を歓待するために開かれたうたげの1つを再現。集まった3千人以上の観客は、心地よい秋風が吹く中、幻想的な雰囲気で古典芸能を堪能した。1日まで。
人間国宝の西江喜春さんが「仲風節」などを演奏。同じく人間国宝の宮城能鳳さんが、西江さんの地謡に合わせて優雅な手踊りで「天川」を披露すると、ひときわ大きな拍手が起きた。
那覇市の会社員下地陽子さんは「歴史ある場所でこのようなイベントが行われるのは、とても意義深い」と語った。
1日は、琉球舞踊や組踊のほか、首里城祭に出演する国王・王妃公開選出大会も行われる。