左官ガールズ、全国へ―。栃木県で11月24日開幕する第55回技能五輪全国大会の左官職種に、沖縄県代表として初めて女性2人が出場する。県立浦添職業能力開発校の屋嘉郁南(ふみな)さん(19)と比嘉桃花さん(18)。夏から模擬訓練を重ねる2人は「経験を将来に生かしたい」と意気込んでいる。
技能五輪全国大会は23歳以下が対象で、左官や自動車板金など42職種で競われる。左官競技は11月25、26日の2日間、宇都宮市で行われ、女性5人を含む17人が出場予定。粉を練って石こうを形成し、壁に塗装する。寸法の精度や施工法、作業態度などが評価される。
2人は今年4月、「左官になりたい」と同校エクステリア科に入校した。実技試験に合格し、技能五輪の県代表に選ばれた。8月以降は毎週末、県左官業組合連合会の指導を受け、技術を磨いてきた。
11月20日、同校で壮行会が開かれ、同連合会の道鬼(どうき)正二会長が「県内で現役の女性左官はいない。『女性にもできる』とPRしてほしい」と激励した。屋嘉さん、比嘉さんは「気温で石こうの固まる早さが変わる。うまく対応したい」などと話した。