「イチゴの里」を宣言 沖縄・宜野座 ブランド化目指し村民一丸


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 【宜野座】沖縄県宜野座村は15日、村産イチゴのブランドの確立と普及を目的に「イチゴの里宜野座村」を宣言した。セレモニーに参加したイチゴ生産者や村役場職員らを前に、當眞淳村長は「県内唯一のイチゴの産地化、村産イチゴのブランド化に向けて、共に頑張っていこう」と呼び掛けた。

「イチゴの里宜野座村」を宣言した當眞淳村長や村役場担当者、イチゴ生産者ら=15日、宜野座村(宜野座村役場提供)

 村は2003年から九州沖縄農業研究センターの指導や協力の下、村内にある農業後継者育成センターでイチゴ栽培を始めた。150坪から始まったイチゴ栽培だったが、現在では3500坪まで広がりを見せている。

 村内では6農家がイチゴ栽培に取り組んでおり、イチゴ狩りが評判を呼んでいるという。

 昨シーズンの出荷量は4884キロ。村内へのイチゴ狩りには1万6376人が訪れた。今シーズンは出荷量、イチゴ狩りの来場者数とも増える見込みという。

 村イチゴ生産組合の妻鹿晋介組合長(45)は「村内のイチゴ農家は増えつつあるが、県内の需要に供給が足りていない。生産量を増やすため、組合で講習会を開くなど頑張っていきたい」と話した。