近づく春に 虫たち舞う 6日「啓蟄」


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蜜を求めてフブキバナの花の周りを飛び回るミツバチ=5日、那覇市首里の末吉公園(中川大祐撮影)

 6日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」。土の中で冬ごもりをしていた虫たちが、春の暖かさを感じてはい出てくる頃とされる。

 5日午前、沖縄県那覇市の末吉公園ではチョウやハチが蜜を求めて花から花へ飛び回っていた。この日は石垣市伊原間で平年より7・1度高い28・9度、与那国島でも同6・7度高い28・4度を観測するなど、県内15地点で今年の最高気温を更新。初夏を思わせる暖かさとなった。

 一方、前線の通過で午後は天気が崩れ、一部で激しい雨が降った。午後7時現在、1時間の最大雨量は与那国島で46・5ミリ、北大東島で3月の観測史上最大となる31・5ミリを観測した。

 この雨の影響で、琉球エアーコミューター(RAC)の那覇-南北大東、与那国-石垣など計11便が欠航し、乗客377人に影響が出た。国際線では、中国東方航空で中国上海と那覇間を結ぶ2便が欠航した。