【糸満】東日本大震災発生から7年となった11日、沖縄県平和祈念財団(新垣雄久会長)は福島県のヒマワリの種から育てたヒマワリ畑の迷路を糸満市摩文仁の平和祈念公園子ども広場駐車場北側にオープンさせた。親子ら約200人が東日本大震災と沖縄戦の犠牲者に黙とうをささげた後、ヒマワリの迷路を楽しんだ。ヒマワリは11日現在1分咲きで、今月下旬から来月上旬にかけて満開になる見込み。迷路設置は5月6日ごろまでの予定。
県平和祈念財団は、2015年から4回にわたりヒマワリの迷路を作っている。沖縄戦と東日本大震災を記憶にとどめ被災地との絆を深めようと、県内在住福島県出身者の「福島・沖縄絆プロジェクト」から福島県で採れたヒマワリの種を譲り受けて3回目。昨年12月に約700平方メートルの畑に約7千本分の種をまいた。
オープニングセレモニーで福島・沖縄絆プロジェクトの鈴木伸章副理事長は「沖縄で咲いたヒマワリの種は、沖縄の復帰記念日の5月15日に福島県で贈呈式をする。今日はヒマワリの迷路を楽しんでください」とあいさつした。
宜野湾市から家族で訪れた佐原旭ちゃん(4)は「初めてのヒマワリの迷路で楽しかった。迷子にならずに1回で通れた」と笑顔を見せた。
迷路は午前8時半から午後5時半まで。入場無料。問い合わせは県平和祈念財団
(電話)098(997)2765。