八重山高校、九州・沖縄賞 黒板アート甲子園2018


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八重山高校の生徒が描いた黒板アート「KOKUBAND」=18日、同校(提供)

 黒板メーカー日学が開催する「日学・黒板アート甲子園」2018大会で、八重山高校が出展した「KOKUBAND」が九州・沖縄のエリア賞に輝いた。色彩豊かな作品が並ぶ中、「ロックな雰囲気にこだわった」という作品は、白チョークのみで仕上げられている。生徒らは「まさか選ばれるとは思わなかった。最高にうれしい」と喜びを爆発させた。

 描いたのは、徳比嘉真綾さん(3年)、野底咲喜子さん(同)、小浜藍さん(2年)、大田春陽さん(同)の4人。上下スライド式の通常より大きめの黒板には、中央にマイクを持って熱唱する女生徒、左右にはドラムをたたく男生徒とギターを弾く男生徒の“高校生バンド”が描かれている。

作品を描いた八重山高校の(左から)徳比嘉真綾さん、野底咲喜子さん、小浜藍さん、大田春陽さん=18日、同校(提供)

 応募を決めたのは締め切りの1カ月前で、同校の軽音楽部にモデルを頼み、放課後だけでなく休日も登校して仕上げた。「描いてる最中に、間違って描き終わった部分に触れて描き直しになってしまったり、バタバタだった」と徳比嘉さん。急ピッチで仕上げた作品だが、楽器の質感や光の具合など随所にこだわりをもって描いた。

 1カ月をかけて描いた作品は、新年度の授業が始まる前にみんなで消したという。「もったいないという気持ちは全くなくて、達成感でいっぱいだった」と野底さんは笑顔で語った。