竜巻被害 爪痕なお 伊江島、復旧作業急ぐ


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 【伊江】台風6号の接近に伴い、16日朝に風速約70メートルの竜巻が発生したとみられる沖縄県伊江村では、復旧作業が進んでいる。20日も大雨の被害と合わせ、突風で破損した建物などの補修作業が進められた。沖縄気象台の調査によると、国内では過去最強レベルの竜巻とみられる。

土砂崩れが発生したのり面の修復を進める重機=20日、伊江村西江前(金城幸人通信員撮影)
竜巻で根こそぎなぎ倒されたガジュマル=20日、伊江村真謝(金城幸人通信員撮影)

 気象台によると、竜巻とみられる突風は16日午前9時半ごろ、伊江村東江上から同村西江前の範囲で発生した。

 伊江島空港で格納庫の屋根の一部が吹き飛んだ。強風の影響で女性2人が骨折などのけがをしたほか、軽トラックが横転した。

 村によると、村西江上で住宅や牛舎の屋根が破損する被害が2件確認されたほか、車両の横転や倒木、ビニールハウスの倒壊などの被害があったという。

竜巻によってなぎ倒された農業用のハウス=19日、伊江村西江上(金城幸人通信員撮影)
突風が吹き伊江島空港の窓ガラスが割れて散乱した=16日、伊江村の伊江島空港(伊江村役場提供)