【渡嘉敷】夏本番を迎えた沖縄県渡嘉敷村で、島に昔から自生し、夜しか咲かないサガリバナ(サワフジ)が見頃を迎えている。
渡嘉敷区の小嶺勉さん(64)宅の、樹齢400年余を誇る島一番のサガリバナは、6月初旬ごろから開花し始め、同27日現在、五分咲き程度。白やピンク色の花房や緑色の蕾(つぼみ)がすだれ模様に長く垂れ下がり、甘い香りを周辺に漂わせている。このサガリバナは、根元の周囲約180センチ、直径60センチ、高さ約6メートル。
小嶺さんは「8月ごろまで花見が楽しめる。専門家の話ではこんなに大きなサガリバナは県内でも珍しいという。先祖代々、大事にして見守ってきた」と目を細めた。
(米田英明通信員)