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宮古島に世界的希少鳥 ヒガシシナアジサシ 1羽、国内初確認

伊良部大橋付近の海上を飛行するヒガシシナアジサシ(10月20日、ヴラディミル・ディネッツ氏撮影)

 山階鳥類研究所は25日、国際自然保護連盟(IUCN)のレッドリストで絶滅が危惧される近絶滅種(CR)に分類されているヒガシシナアジサシの個体1羽が沖縄県の宮古島で確認されたと発表した。ヒガシシナアジサシは現在、世界の総個体数が100羽に満たないと推定されており、日本への飛来が確認されたのは今回が初めて。


 個体を撮影したのは沖縄科学技術大学院大学の動物研究者ヴラディミル・ディネッツ博士で、今月20日、宮古島市の伊良部大橋を自動車で走行中に個体を発見し、海上を飛行する様子を撮影したという。その後、同研究所が個体をヒガシシナアジサシと断定した。

 同研究所広報コミュニケーションディレクターの平岡考さんは「飛行能力と繁殖地の距離とを考慮すれば日本への飛来は問題なく、従来から予想はされていた」とし、「こうした希少種の記録を重ねることで個体の生態が分かり、保護にもつながる。その意味で重要な記録だ」と話した。

 ヒガシシナアジサシは中国東部沿岸で少数が繁殖するカモメ科の海鳥。現在の総個体数は100羽を下回るとされており、IUCNのレッドリストでは最も絶滅が危惧される近絶滅種に分類されている。