【名護】沖縄本島北部では年明けから出荷が始まるタンカンが甘酸っぱいさわやかな香りを放ち、たわわに実っている。名護市為又の平良寛良さん(80)が育てるタンカンには一つの枝に約20個の実が付いた。直径8センチ以上、3Lサイズの大ぶりタンカンが実り、枝は柳のように垂れ下がっている。
平良さんは、約2600平方メートルの畑でタンカンを栽培し、年間約2~3トン出荷する。栽培して20年以上になるが、大ぶりのタンカンが一つの枝に集中するのは珍しいという。「10年前くらいにも一度こういうのがあった。重くてすぐ落ちるだろうと思ったけど元気だね」と笑う。平良さんは正月に親族にふるまう予定だ。