マグロ初競り最高値 泊魚市場


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威勢の良い声で、次々と競り落とされるマグロ=4日午前6時19分、那覇市の泊魚市場(田中芳撮影)

 沖縄県那覇市港町の泊魚市場で4日、2019年の初競りが開かれた。午前5時半、競りの開始を告げる鐘の音とともに、仲買人たちが真剣な目で市場に並べられたマグロや鮮魚を競り落とした。落札を告げる威勢の良い声が響き、市場を活気づけた。

 最初に競りに掛けられた41・1キロのメバチマグロは、マグロ類で過去最高となる1キロ当たり7500円と通常の3~4倍のご祝儀相場で競り落とされた。落札した三高水産(糸満市)の馬詰剛社長(44)は「初競りのご祝儀のつもりで競り落とした。漁師さんには安全に漁をしてもらって、漁師も仲買人もみんながもうかるような1年にしたい」と話した。

 4日の総水揚げ量は約21トンで販売金額は税込み約2024万円、うちマグロ類は約17トンで約1670万円だった。

 初競りに先立ち、市場の職員や仲買人、行政関係者らが操業の安全や豊漁を祈願した。