クロツラサギ越冬のため沖縄へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
通称「三角池」で羽を休める茶色いくちばしのヘラサギ(左から2羽目)とクロツラヘラサギの群れ=9日、豊見城市内(ジャン松元撮影)

 絶滅危惧種の渡り鳥クロツラヘラサギが沖縄県内で越冬している。豊見城市与根の通称「三角池」では9日、9羽の姿が確認された。

 トキ科のクロツラヘラサギは、黒いしゃもじのようなくちばしと目の周囲がつながって見えるのが特徴。朝鮮半島や中国で繁殖し、東南アジアや九州など日本各地で冬を越す。環境省レッドリストで絶滅の危険性が高い「絶滅危惧1B類」に指定されている。

 野鳥愛好家の男性(60)によると、昨年11月ごろから数羽を見かけるようになったという。12月には数が増え、漫湖や那覇空港周辺で22羽を確認した。男性は「寒くなればもっと増えるだろう」と話した。