何か変… 頭上ぶら下がるカボチャ 南風原の農家で試験栽培


社会
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頭上からぶら下がるカボチャの手入れをする新垣真人さん=16日、南風原町宮平

 【南風原】沖縄県南風原町宮平の農家・新垣眞助さん(78)と真人さん(42)親子の頭上で、たわわに実る緑色の丸―。変わった栽培方法で地域の人を驚かせているのは、カボチャだ。一般的に地面をはうようにつるを伸ばし土の上に実るカボチャを、「逆転の発想」(眞助さん)で、頭上高く茎を伸ばし、ゴーヤーやヘチマのように実がぶら下がる方法で育てている。作業効率を上げるための試験的な栽培で、1月末には収穫を予定している。

 この方法に取り組み始めたのは3年前。「余った苗があったから試しにやってみた」と眞助さん。昨年10月には、約220本の苗を頭上にはわせる方法で植え付け、順調に育っている。

 真人さんによると、この方法では葉と実が接することが少なくなり、カボチャに傷がつきにくい。さらに、葉の裏にいる虫に対して下から効果的に薬を散布することができるという。

 真人さんは「地面での栽培より少し小ぶりのカボチャになっているが、傷が少なく良かった」とほっとしたように語った。「地面での栽培が基本」としつつ「今後も試験的に続けてもいいかもしれない」と語った。