豊漁、安全、繁栄を うるま・平安座「サングヮチャー」


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タマンのみこしを担ぐ参加者ら=8日、うるま市与那城の平安座島(喜瀨守昭撮影)

 【平安座島=うるま】旧暦3月3日に当たる7日から、うるま市与那城の平安座島で「サングヮチャー」が始まっている。豊漁や島の安全、繁栄などを祈願し、3日間にわたって島内でさまざまな行事が実施される。中日(ナカヌヒー)の8日には、島の無病息災を願う神事「トゥダヌイユー」と「ナンザモーイ(ナンザ拝み)」があった。県内外からの観光客や行事に合わせて帰省した島民らが詰め掛けた。

 今年は、従来のみこしに加えて、新たに島民手作りの観光客用のみこしを四つ制作した。トゥダヌイユー終了後は、島の小中学生がみこしを担いで島内を練り歩いた。

 島の東沖合にあるナンザで行われたナンザモーイでは、タマンのみこしを担いだ中学生や島民たちが、豊漁を祈願し、太平洋に向かって手を合わせた。

 初めてみこしを担いだうるま市立彩橋中3年の平良真里奈さん(14)は「みこしは重くて大変だったけど、みんなで参加できて楽しかった」と語った。