シロチドリ、子育てに奮闘中 沖縄・名護市の屋我地島 きょうから愛鳥週間 管理員「見守って」


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巣の近くから海辺を眺めるつがいのシロチドリ=8日、名護市の屋我地島(仲吉輝撮影)

 【名護】野鳥を通して自然保護の大切さを伝える愛鳥週間が10日から始まった。8日、名護市の屋我地島ではシロチドリのつがいやひなの姿が見られた。親子で餌を取る様子も確認できた。

 シロチドリは方言で「チジュヤー」と呼ばれる。民謡で歌われるほど県民に親しまれてきた鳥だ。

 砂浜にすみ、干潟などにいる小さな生き物を食べる。「ポイポイ」と鳴くのは警戒の合図という。天敵が現れた時、隠れるようひなに促す鳴き声だ。天敵のおとりになる「擬傷」という行動も特徴で命を懸けて子育てに奮闘している。国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さん(56)は「シロチドリがケガしたふりをして逃げない場合は近くに巣がある。すぐに離れて子育てを見守ってほしい」と話した。

夕方の干潮に向けて池の水が引き始めると、餌を求めて飛び回ったウズラシギの群れ=9日午後、豊見城市与根の通称「三角池」(田中芳撮影)

 一方、豊見城市与根の通称「三角池」でも、ウズラシギやセイタカシギ、アオサギなど多くの野鳥が羽を休めに訪れた。