沖縄本島地方は5日午後、南下した前線に南から湿った空気が流れ込んだ影響で各所で強い雨が降った。官公庁や会社が集中する那覇市の中心街などでは梅雨空の再来のような大雨が帰宅ラッシュを直撃し、傘を差して家路を急ぐ会社員や学生らの姿が目立った。沖縄本島地方は一度北上した前線が南下する「梅雨の戻り」により、雨が降りやすい天気が8日まで続く見込みだ。
沖縄気象台によると、太平洋高気圧の張り出しの弱まりと偏西風の影響で北上していた梅雨前線が5日、沖縄本島上空に南下。停滞した前線に南から湿った空気が流れ込み、まとまった雨を降らせた。
那覇市は3時間雨量で最大51・5ミリ、久米島は1時間雨量で最大39・5ミリをそれぞれ記録。那覇市や沖縄市、名護市など各所で一時、大雨洪水注意報を発令した。沖縄本島地方では6日午前から午後にかけて、1時間に40ミリ程度の激しい雨が降る恐れがあるという。