「歌姫」聖地に全国からファン集結 安室奈美恵さん引退から1年 宜野湾♡ポストに長蛇の列、花火ショーも


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きらびやかな花火とレーザー光線などの演出で盛り上がった「WE ♡ NAMIE HANABI SHOW」=16日午後、宜野湾トロピカルビーチ(ジャン松元撮影)

 【宜野湾】沖縄県出身の歌姫・安室奈美恵さんが昨年引退し16日で1年を迎えた。安室さんのラストライブ地となった宜野湾市真志喜の沖縄コンベンションセンター周辺では同日、安室さんの「♡(ハート)ポスト」レプリカへの手紙投函(とうかん)式や花火ショーなどの関連イベントがあった。県内外から多くのファンが駆け付けて安室さんの功績を振り返り、イベントを楽しんだ。

 各会場は安室さんがライブ時に着用していたドレスやTシャツ、ロングの髪型にブーツ姿の親子や友人らであふれた。笑顔で写真を撮影したり、好きな歌で盛り上がったりした。

 「本人がいなくても毎年9月16日は沖縄で迎える」と話すのは、三浦幸(みゆき)さん(36)=神奈川県横浜市=と北川馨さん(29)=静岡県島田市。安室さんの25周年ライブ時の姿をした2人は「沖縄は安室さんを一番感じられる場所。風化させないよう次の世代につないでいきたい」と誓った。

安室奈美恵さんの記念ポストを囲み“安室愛”をアピールする関係者ら=16日、宜野湾市真志喜の宜野湾海浜公園屋外劇場(金良孝矢撮影)

 宜野湾市と市観光振興協会、日本郵便沖縄支社による「宜野湾ハート♡プロジェクト」は、宜野湾海浜公園屋外劇場に一日限定で♡ポストのレプリカを設置。レプリカへの投函で安室さんが描かれた押印が付くサービスを開始した。17日からは市大山の宜野湾マリン支援センターで投函できる。

 友人同士で訪れた比嘉善美さん(44)=西原町=と仲宗根智恵さん(44)=北中城村=は、写真共有アプリ「インスタグラム」で友人になった県外の安室ファン宛に手紙を投函。「ここに来れない人に喜んでもらえると思った」と話した。

 「WE ♡ NAMIE HANABI SHOW supported by セブン―イレブン」の花火ショーでは、安室さんの楽曲に合わせた打ち上げ花火に多くの観客から歓声が上がった。