美しく舞う獅子に熱い視線 本部・伊豆味で4年1度の豊年祭 300年前から伝わる演目上演


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糸で操られた獅子が玉を奪い合って戯れる「操り獅子」=13日夜、伊豆味神社

 【本部】沖縄県本部町伊豆味区で13、15の両日、4年に1度の豊年祭が開かれた。道ジュネーに始まり、同区伝統の踊り「長伊平屋節」「大願口説」や棒術などが多彩に繰り広げられた。各日の最終演目として約300年前から伝わる「操り獅子」が上演され、舞台上を美しく舞う2頭の獅子に、町内外から訪れた観客から熱い歓声が上がった。

 操り獅子は同区と名護市川上、今帰仁村謝名の3カ所だけに伝わる。2004年に国の無形民俗文化財に指定された。三線の早弾きに合わせて、糸で操られた獅子が玉を奪い合って戯れる様子に会場は沸いた。

 仕事の後に猛稽古を重ねてきた区民らの頑張りに、伊良波幸秀区長は「いい出来だった」と満足げ。「豊年祭は少人数ではとてもできない。皆の協力があって今年も開催できた」と話した。