沖縄都市モノレール(ゆいレール、那覇市、美里義雅社長)は10月1日、浦添延長区間での運行を開始する。同社と県、那覇市、浦添市は29日、浦添市のてだこホールで延長開業記念式典を開き、地域住民や工事関係者、経済関係者らと延長区間の開業を祝った。
玉城デニー知事は「モノレールが地域の活性化、観光振興など沖縄の発展のため重要な役割を担うと確信している」とあいさつした。浦添市の松本哲治市長は「モノレールが県民の生活に浸透することを心から願っている」と述べた。
式典後、浦添市のてだこ浦西駅で出発式と試乗会があった。玉城知事と美里社長ら関係者がテープカットとくす玉割りをし、地域住民と共にてだこ浦西駅から石嶺駅間を試乗。一番列車に試乗した浦添市の前内結太さん(11)は「トンネルもあってすごい。これからたくさん乗りたい」と喜んだ。てだこ浦西駅で関係者を出迎えた同市の比嘉りおらさん(10)と平良心咲さん(10)は「浦添に駅が完成してうれしい。いろんな所に出掛けたい」と胸を高鳴らせた。
式典前に玉城知事らは、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテルで、モノレールの車両を製造している日立製作所の東原敏昭社長に3両化への支援を求めた。東原社長は「社内でしっかりと検討し、皆さんの期待に沿えるようにしたい」と前向きな姿勢を示した。
29日夕、那覇市内で延長開業記念祝賀会が開かれ、衛藤晟一沖縄担当相らが参加。衛藤氏は「ゆいレールは開業以来、県民や観光客に親しまれてきた。今後のさらなる活用が期待される」とあいさつした。