ゆいレール浦添開業 延長4.1キロ、新4駅で駅開き


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浦添市の延長区間を走行するモノレール車両。左上は浦添市役所=9月30日午後、浦添市前田(又吉康秀撮影)

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、那覇市、美里義雅社長)は1日、浦添延長区間4・1キロでの営業を開始する。延長区間に新設された「てだこ浦西駅」「浦添前田駅」「経塚駅」「石嶺駅」の4駅で午前5時15分に「駅開き」を行い、利用者の受け入れを始める。てだこ浦西駅からの始発は午前5時39分に出発する。

 2003年の開業以来、那覇市の交通機関として市民や観光客の間に定着してきたゆいレールは、浦添市まで軌道が延びる新たな出発の日を迎える。既存区間を合わせた総延長は17キロ、駅舎は全19駅となる。

 台風18号の接近で10月1日の開業日への影響も懸念されたが、予定通り営業を行う。初日は乗車客の増加が見込まれ、随時臨時便を運行する予定。記念乗車券(1枚370円)を2千枚限定で販売する。

 03年の那覇空港駅―首里駅間の運行開始後、区間の延長が検討され、08年に浦添案が推奨された。延長区間の整備は13年に始まり、18年9月にレールが連結した。19年4月に延長区間の試験運転が始まり、9月に運輸開始認可書が県知事から交付された。

 ゆいレールの18年度乗客数は前年度比5%増の1905万7176人と7年連続で過去最多を更新している。通勤、帰宅時の深刻な混雑に対応するため、モノ社は23年度を目標に車両の3両化を目指している。