安座間さん(豊見城出身)全米最優秀教師 ユニークな教え方評価


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 豊見城市出身でカリフォルニア州北サリナス高校の日本語教師安座間喜治さん(41)が、このほど全米外国語教師6500人の中から、優秀な教師として1位に選ばれた。「全米言語学協会(バージニア州)」が発表した。安座間さんの教え方のユニークさが評価された。

 授賞式は11月18日、「全米言語教師連合会」がデンバーで開催した年間会議の中で行われた。安座間さんは2010年4月にカリフォルニア州の優れた外国語教師賞を受賞しており、今回一段上の全米級の受賞に二重の喜びをかみしめている。
 最終選考に残ったのは5人。安座間さんのほかにはワシントン州のドイツ語教師、メリーランド州のフランス語教師、ミズーリ州のスペイン語教師、フロリダ州の中国語教師で、まさに国際レベルでの大きな名誉となった。
 授賞式で安座間さんは「世界はなお一層深い協調精神と理解が必要になっている。私を毎日励ましてくれた生徒たちに深く感謝しています」とあいさつした。今後については「2012年は全米外国語教師会の代表として全米各地での講演、ワークショップなどで忙しくなるようだ。やはり、世界に通用する学生たちを育てていくには、まず教師の質の向上、外国語と外国文化を教えることの大切さを再確認していかなければいけない。沖縄の先生方とも将来交流が持てたらいいと思う」と話した。
 安座間さんは豊見城南高校、昭和音楽大学卒業後、17年前に渡米し、カリフォルニア州立大学モントレー・ベイ校を卒業後教職についた。小・中・高で16年間の教師歴があり、北サリナス高校は2000年から教壇に立っている。
 趣味はジャズピアノ、サーフィング、ハイキング。日本語を教えるための本も出版している。授賞式典には沖縄から母ケイ子さん、めいの安座間かのんさん(11)=高良小学校5年生=もお祝いに駆け付けた。(当銘貞夫通信員)

英文へ→Azama named National Language Teacher of the Year