豊かな海づくり大会開幕 両陛下が来県


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歓迎レセプションで仲井真弘多知事(右)と懇談する天皇、皇后両陛下=17日午後6時30分すぎ、那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ

 「まもろうよ きせきのほしの あおいうみ」をテーマに、第32回全国豊かな海づくり大会(主催・同大会推進委員会、県実行委員会)が17日、糸満市で開幕した。同日、大会に臨席するため、天皇、皇后両陛下が来県された。来県は8年10カ月ぶり。

両陛下は糸満市の沖縄平和祈念堂を訪問後、国立沖縄戦没者墓苑で献花した。那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで開かれた大会レセプションにも出席した。大会は18日まで。
 大会は復帰40年記念事業に位置付けられ、県内で初の開催。海や水産業への理解を深める多彩な催しを展開する。17日は糸満海のふるさと公園と道の駅いとまんで関連行事「おきなわ豊かな海づくりフェスタ2012in糸満」も始まり、家族連れなどでにぎわった。
 レセプションには漁業関係者ら約200人が出席した。仲井真弘多知事は「両陛下のご臨席を仰ぎ、歓迎レセプションを開催できることは光栄。沖縄の周辺海域は豊かな漁場を有し、モズクや生鮮マグロは沖縄の代表的な海産物となっている」とあいさつ、大会の成功を祈念した。両陛下は柔らかな笑顔で出席者と会話を交わしていた。
 大会は18日、糸満市西崎総合体育館で両陛下も出席し式典が行われる。