【ブラジル】300人盛大に祝福 山城勇さん叙勲祝賀会


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叙勲祝賀会に臨んだ山城勇さん、千枝子さん夫妻

 2006年度秋の叙勲で「旭日双光章」を受章した山城勇さんの受章祝賀会が、11月30日、沖縄県人会館大サロンで開かれた。沖縄県人会(与儀昭雄会長)と在伯沖縄青年協会(宮平守男会長)の共催で、家族、親せきや県人会関係者ら約300人が出席した。
 祝賀会は上原武夫さんの司会で進められ、最初に与儀県人会長、続いて宮平協会長、伊差川実評議委員長がそれぞれ、山城さんの功績と千枝子夫人の内助の功をたたえる祝辞を述べた。
 祝賀会の前に、サンパウロ総領事公邸で家族とともに叙勲伝達式に出席した山城さんは、叙勲の喜びと感謝の気持ちを、「今回の叙勲は、ご指導くださった先輩方、そして一緒に頑張ってきた青年協会の同僚に与えられたものとして、有り難くお受けしました。これからも精進し、県人会、日系社会、ブラジル社会のために力を尽くしたいと思います」と述べた。
 与那嶺真次ブラジル沖縄文化センター理事長が乾杯の音頭をとり祝宴に移った。山城さんは、会場の一人一人にあいさつをして回り、喜びを分かち合っていた。
 舞台では古典音楽団体による祝賀合同演奏、琉球舞踊協会による「かぎやで風」、具志堅洋子琉舞道場による祝いの踊りの数々が披露された。
 山城さんは糸満市の出身で、1928(昭和3)年生まれの77歳。58年に沖縄産業開発青年隊第4次隊員として単身でブラジルに移住し、綿やコーヒー栽培などに従事。翌年、沖縄から家族を呼び寄せ、野菜作りと販売を30年余り続けた。その間、在伯沖縄青年協会長、沖縄県人会長、沖縄文化センター理事長などを歴任したほか、ブラジル日本都道府県人連合会、サンパウロ日伯援護協会などの日系社会の組織団体理事も務めている。(与那嶺恵子通信員)