ケイ君、聴導犬合格 県内で初の認定試験


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<聴導犬合格>県内で認定を受けた聴導犬のケイ君と上原麻奈未さん=12日、県総合福祉センター

 聴覚に障がいのある人に知らせて生活を助ける聴導犬の認定試験が12日、県内で初めて行われた。

認定試験はこれまで県外でしか受けられず、利用者の負担になるため、沖縄で受けられるよう県など関係機関が協力し実現した。関係者は聴導犬の普及の一歩になると期待している。
 今回、聴導犬の認定を受けたのは、チワワのケイ君(4歳、オス)。利用者の上原麻奈未さん(48)=与那原町、漫画家=と共に受験し、県内2匹目の聴導犬に認定された。
 聴覚に障がいのある上原さんは、2007年に、県内初の聴導犬・まつ君の認定試験を受ける際、犬と同乗するため、フェリーで沖縄から大阪まで31時間、さらに長野県の日本聴導犬協会まで車で移動した。まつ君が引退することになり、上原さんは2代目の聴導犬を希望、ケイ君は昨年7月から沖縄で滞在訓練してきた。