【名護】名護市屋部区の大島農事奨励会は3日、屋部公民館で野菜の品評会を開いた。区民15人が30品目で重量を競った。伝統的に栽培されている「屋部大根」は、8・2キロに育て上げた東江まり子さん(61)が1等に輝いた。
2等は仲栄真盛喜さん(89)、3等は岸本慶典さん(72)。まり子さんは夫勝造さん(67)が代理出席した。
屋部大根を長年育てている仲栄真さんによると、屋部大根は長時間煮ても煮崩れせず、煮れば煮るほど甘みが出るのが特徴。丸っこい「ワンキャー」と比較的細長い「アガヤー」の2種類がある。
食べ物が豊かでない時代は、区民は屋部大根を売って正月の支度をしたという。
仲栄真さんは「屋部大根がだんだん少なくなっているので普及させたい」と語った。農事奨励会会長でもある岸本さんは「昔ながらの無農薬の農法を学びながら、現代に生かしていきたい」と話した。