新石垣きょう開港 現空港57年の歴史に幕


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
最後の出発便JTAのSWALジェットを見送る市民ら=6日午後8時50分ごろ、石垣空港

 【石垣】新石垣空港が7日開港する。航空各社は6日、現空港内で使用する車両などを新空港に引っ越し、開港に備えた。新空港の開港に伴い、現石垣空港は7日午前0時で機能を停止し、57年の歴史に幕を閉じた。

 新石垣空港は滑走路が2千メートルと現空港より500メートル長く、中型機の就航が可能。重量制限もなくなり、本土までの直行便が可能になる。格安航空会社(LCC)の機材も就航できるほか、農産物の積み残しも解消され、産業活性化が期待される。
 国際線も備え、開港日の7日は海外チャーター便が3路線就航。大韓航空(韓国)、アシアナ航空(同)が韓国からそれぞれ1機、復興航空(台湾)が台湾から1機運航する。
 現空港は1943年、旧日本軍の海軍飛行場として建設され、56年から民間機が就航するようになった。79年から暫定ジェット化され、ジェット機が就航。これまでに約4434万人の乗降客が利用した。
 日本トランスオーシャン航空(JTA)と全日本空輸(ANA)は最終便の出迎え、送り出しのセレモニーを行った後、ターミナルビルを消灯し、現空港に別れを告げた。