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東日本大震災以降、会員の避難などにより、活動が止まっていた福島県福島市や双早地区の沖縄出身者らでつくる県人会「がじまる会」が、活動を再開させる。
長年、会員の長尾安美さん(55)=旧姓石嶺、石垣市出身=ら県出身者や家族6人は2日、福島市で集まり「もう一度集まって、沖縄出身者で交流していきたい」と会の再開を確認した。
沖縄出身者らの集まりは1986年ごろ始まり、91年に那覇市出身の佐々木米子さん(63)が「福島に根付くように」と「がじまる会」と名付け、一時は70人規模の組織になった。震災で活動は途絶えたが、2年たち、普段の生活を取り戻してきたころ、同県富岡町からいわき市に避難している名嘉幸照さん(71)=伊是名村出身=が中心になり、再開させようと呼び掛けた。
それぞれ20年以上、福島で暮らしているが、集まれば「ウチナーンチュ」に戻る。長尾さんは「こういう時こそ、集まって交流を深めたい」。被災した福島で、再び「がじまる」を根付かせていく決意だ。(当銘寿夫)